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本学大学院生が第69回日本応用動物昆虫学会大会にてポスター賞受賞
2025年4月12日
大学院?博士前期課程生産科学専攻2年の内田誠二さん(指導教員:弘中満太郎教授)が、第69回日本応用動物昆虫学会大会(2025年3月20日?22日)において、「近さと明るさの分離:ヒラタチャタテの光誘引における照射範囲の機能」というタイトルで発表を行い、ポスター賞を受賞しました。
指向性の高いLEDを床面に向かって斜めに照射すると、光が強くあたり明るくなる地点とLEDの真下で光源の近くだけれどさほど明るくない地点が生じます。この時、明るい地点よりも光源に近い地点に屋内害虫であるヒラタチャタテが誘引されることを、内田さんは発見しました。これまでの飛翔性昆虫の光誘引に関する研究では、明るい地点と光源に近い地点の効果を分けて考えてきませんでした。ヒラタチャタテは床面でしか移動できない徘徊性昆虫です。そのため明るさと近さへの反応の違いを区別できる、というアイデアを内田さんは生み出し、実験検証したところが高く評価されました。
本研究成果は、本種を含む徘徊性害虫に対する光捕虫器をデザインする上で、重要な知見を提供するものです。